PostgreSQLのセキュリティ設定。リモートホストからの接続を不許可にする

今回は、PostgreSQLの設定ファイルを開いて、リモートホストからの接続を不許可にする設定方法を説明します。

PostgreSQLでは、初期の状態ですべてのリモートホストからの接続が可能な状態になっていて、セキュリティの観点で必ずしも好ましいとはいえません。

社内でPostgreSQLを使う場合でも、学習で使う場合でも、1台のパソコンでRDBMSを運用するのであれば、リモートホストからの接続は遮断しておくべきでしょう。

この記事で手順を説明します。

目次

リモートホストからの接続の許可・不許可設定

リモートホストからの接続の許可・不許可については、PostgreSQLの「設定ファイル」で管理されています。デフォルトは「すべてのリモートホストからの接続」が許可されていますので、設定ファイルを開き、書き換える必要があります。

ご存じかと思いますが、PostgreSQLは、一般的なアプリのようにGUIで操作するようなものではありませんので、設定ファイルもコードで記述されています。

PostgreSQLの設定ファイル

PostgreSQLの設定ファイルは、PostgreSQLのインストールフォルダに寄りますが、インストール先のフォルダがデフォルトのままであれば、下記の場所に保管されています。

これが設定ファイル
保管先について

保管先:C:\Program Files\PostgreSQL\15\data

設定ファイル名:postgresql.conf

参考:インストール時のデータディレクトリ

設定ファイルの書き換え手順

この手順では、設定ファイルをメモ帳等で開いて、一部の設定コードを変更したうえで上書き保存します。誤った項目を変更しないように慎重に作業を進めてください。

なお、設定ファイルを書き換えたあとは、PostgreSQLの再起動が必要になります。次の節で説明します。

①設定ファイル(postgresql.conf)を右クリックしメモ帳等で開く
②設定ファイルが開く
③検索機能を使って、listen_Addresses と検索する
④ここがリモートホストの許可・不許可の設定項目。
デフォルトは[‘*’]ですべてのリモートホストの接続が許可されている。
⑤*をlocalhostに書き換えて上書き保存
変更前・変更後

変更前 listen_addresses = ‘*’
変更後 listen_addresses = ‘localhost’

以上、PostgreSQLの設定ファイルの書き換え手順です。引き続き、PostgreSQLの再起動を実施しましょう。

PostgreSQLの再起動手順

この記事では、WindowsOSにおけるPostgreSQLの再起動手順を説明します。Windowsの検索機能を使って「サービス」を起動してください。

①Windowsの検索機能を使って、サービスを起動
PostgreSQLを探す
正式名称について

正確な名称は、PostgreSQLのバージョンやOSに寄りますが、当サイトの場合は[postgresql-x64-15]でした。

③左側のメニュー(赤矢印箇所)または右クリックで再起動を実施
④再起動が実施される(2~3秒で完了)。

以上、PostgreSQLの再起動手順です。これで、前節の設定ファイルの変更が有効化されました。

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