BigQuery│クエリやビューの保存。再編集や共有も可能です

今回は、BigQueryで実行したクエリや実行後のビューを保存する方法を説明します。

通常、クエリ結果のみをcsv等にエクスポートして保存することが多いと思うのですが、抽出条件等を細かく設定した場合の結果については、後日、見返した際に「どのような抽出条件の結果だったのか」と、根拠となるクエリの確認が求められることも想定されるのです。

そのため、状況に応じてクエリの保存・管理も行っていたほうが安心です。

クエリの保存

この記事では、BigQueryのクエリやビューを保存する方法を実画像を使って紹介します。

目次

BigQuery_クエリの保存

この章では、BigQueryのクエリの保存方法について説明します。クエリを保存することで、後日、結果テーブルの元になった詳細な抽出条件を確認したり、他のクエリを作成するときの参考先にすることが可能です。

なお、クエリの保存は実行前・実行後、どちらの場合でも可能です。

クエリの保存と保存先

①BigQueryに書いた保存前のクエリ
保存をクリック。クエリを保存をクリック。
クエリの名前公開設定の設定画面に遷移する
④クエリに名前を設定し、公開先を指定
その後、保存をクリック
クエリの名前について

クエリの名前はデフォルトで、[yyyy-MM-dd hh:mm:ss]になりますが、上記④のイメージのように分かりやすい名前を設定しておくとよいでしょう。

公開設定の詳細は後述します。あとで変更も出来ますので、一旦、個人用(本人のみが編集可能)を選択して進めていただいて大丈夫です。

⑤クエリが保存された(プロジェクト配下)

以上、BigQueryのクエリの保存と保存先の説明です。

クエリ保存時の公開設定

この節では、クエリ保存時の公開設定について説明します。

BigQueryではクエリを保存する際、下記の3つの選択肢から公開先の設定を選択する必要があります。

クエリ保存の公開設定

個人用(本人のみが編集可能)

BigQueryを操作しているGoogleアカウントのみに限定してクエリが保存され、また再編集することができます。

そのクエリを保存したGoogleアカウント以外には、保存されたクエリが公開されません。

プロジェクト(適切な権限を持つプリンシパルが編集可能)

BigQueryでは、データセットまたはテーブル毎に、いくつかのGoogleアカウントに権限を付与して共有することが可能です。

参考:プリンシパルの追加(共有アカウント)

クエリ公開先をプロジェクトにすることで、そのプロジェクトのすべてのメンバーにそのクエリが公開されるようになります。また、すべてのメンバーはクエリの編集も可能です。

公開

クエリ公開先を公開にすると、そのクエリを参照するための共有リンクが発行されます。共有したいGoogleアカウントユーザーにその共有リンクを共有することで、保存したクエリも共有することが可能になります。

共有可能なリンクが発行される
保存後のクエリからでもリンクは取得可能

以上、BigQueryのクエリ保存の公開設定の説明です。

BigQuery_ビューの保存

前章では、クエリの保存方法や公開先について説明しましたが、この章ではクエリ実行後のビューの保存について説明します。

ビューの保存はクエリの保存よりも、項目数が少なくシンプルな機能になっています。

ビューの保存と保存先

①クエリを実行した後のビュー
保存をクリック。ビューを保存をクリック
③ビューを保存するデータセットの指定と、テーブル名の設定が必要
データセットを選択し、テーブル名を設定したあと、保存をクリック
データセットの選択

データセットの選択は、枠内をクリックすることで候補のデータセット名が表示されます。暗記するなどして、手入力する必要がありません。

⑤ビューが保存された

以上、BigQueryのビューの保存と保存先の説明です。

あとがき

今回は、BigQueryのクエリの保存と公開先設定、ビューの保存について記事にしました。

本文にも書いた通り、クエリの実行結果を外部ファイル等で出力し保存した場合、後々、「どのような抽出条件で出力されたデータなのか」と、根拠が分からなくなってしまうこともあります。

特に、時間が経ったデータを見返した場合や、第3者としてデータを見た場合です。

社内でBigQueryを活用しているのであれば、クエリの保存についても、ルール決めをしておくほうが望ましいと思います。

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