この記事では、SQLの[DROP TABLE]や[DROP DATABASE]を使って、テーブルやデータベースを削除する方法を説明します。また、MySQLやPostgreSQLでDROP TABLE(DATABASE)を実行した際の実画像も紹介します。
RDBMSの階層構造では、データベース – テーブルの順番になりますが、一般に削除を実行する頻度としてはデータベースよりもテーブルが高いため、当記事ではテーブルを先に書いています。
SQL_テーブルやデータベースを削除する(DROP TABLE/DATABASE)
この章では、RDBMSに作成されているテーブルやデータベースを、DROP〜文を使って削除する方法を説明します。
テーブルもデータベースも、1行のDROP文だけで削除することができます。
基本のDROP TABLE/DROP DATABASE文
RDBMS上に作成したテーブルやデータベースを削除するときには、[DROP TABLE/DROP DATABASE]というSQL文を実行します。
基本文法
–テーブルを削除する
DROP TABLE テーブル名;
–データベースを削除する
DROP DATABASE データベース名;
実際のDROP TABLE/DROP DATABASE文
- テーブル名・・・・Employee
- データベース名・・ABC_Tempo
たとえば、RDBMS上の作成されているテーブル「Employee」や、データベース「ABC_Tempo」を削除するときには下記のようにSQL文を記述します。
SQL[DROP TABLE文]
DROP TABLE Employee;
SQL[DROP DATABASE文]
DROP DATABASE ABC_Tempo;
DROPで削除した後の復活は不可
DROP TABLEやDROP DATABASEで削除した後のテーブルやデータベースは原則として復活できません。これは、データベースに限らずコンピューターを扱う際の基本でもありますが、削除するときには十分に注意をしましょう。
MySQLやPostgreSQLでは、他の汎用的なシステムのように「本当に削除しますか?」といった再確認のメッセージも表示されません。SQL文を実行した時点で、即時削除されます。
実例_MySQLの[DROP TABLE]と[DROP DATABASE]
実際のRDBMS、MySQLでDROP TABLE/DATABASE文を実行してRDBMSからテーブルやデータベースを削除した実画像を紹介します。
テーブルを削除(DROP TABLE)
データベースを削除(DROP DATABASE)
実例_PostgreSQLの[DROP TABLE]と[DROP DATABASE]
実際のRDBMS、PostgreSQLでDROP TABLE/DATABASE文を実行してRDBMSからテーブルやデータベースを削除した実画像を紹介します。
テーブルを削除(DROP TABLE)
あとがき
今回は、RDBMS上に作成したテーブルやデータベースを削除するSQL文について、記事にしました。
DROP TABLEやDROP DATABASEは、たった1行でテーブルやデータベースを削除することができますが、本文でも説明したように、1度削除したテーブルやデータベースは、原則として復活できません。
また、「本当に削除しますか?」といった再確認のメッセージも表示されませんので、実行する際には十分に気を付けましょう。
なお、今回はテーブルやデータベースを丸ごと削除する[DROP]文について説明しましたが、列や行単位で削除するSQLについては、別記事で説明します。