今回は、BigQueryで実行したクエリや実行後のビューを保存する方法を説明します。
通常、クエリ結果のみをcsv等にエクスポートして保存することが多いと思うのですが、抽出条件等を細かく設定した場合の結果については、後日、見返した際に「どのような抽出条件の結果だったのか」と、根拠となるクエリの確認が求められることも想定されるのです。
そのため、状況に応じてクエリの保存・管理も行っていたほうが安心です。
この記事では、BigQueryのクエリやビューを保存する方法を実画像を使って紹介します。
この章では、BigQueryのクエリの保存方法について説明します。クエリを保存することで、後日、結果テーブルの元になった詳細な抽出条件を確認したり、他のクエリを作成するときの参考先にすることが可能です。
なお、クエリの保存は実行前・実行後、どちらの場合でも可能です。
クエリの名前はデフォルトで、[yyyy-MM-dd hh:mm:ss]になりますが、上記④のイメージのように分かりやすい名前を設定しておくとよいでしょう。
公開設定の詳細は後述します。あとで変更も出来ますので、一旦、個人用(本人のみが編集可能)を選択して進めていただいて大丈夫です。
以上、BigQueryのクエリの保存と保存先の説明です。
この節では、クエリ保存時の公開設定について説明します。
BigQueryではクエリを保存する際、下記の3つの選択肢から公開先の設定を選択する必要があります。
BigQueryを操作しているGoogleアカウントのみに限定してクエリが保存され、また再編集することができます。
そのクエリを保存したGoogleアカウント以外には、保存されたクエリが公開されません。
BigQueryでは、データセットまたはテーブル毎に、いくつかのGoogleアカウントに権限を付与して共有することが可能です。
クエリ公開先をプロジェクトにすることで、そのプロジェクトのすべてのメンバーにそのクエリが公開されるようになります。また、すべてのメンバーはクエリの編集も可能です。
クエリ公開先を公開にすると、そのクエリを参照するための共有リンクが発行されます。共有したいGoogleアカウントユーザーにその共有リンクを共有することで、保存したクエリも共有することが可能になります。
以上、BigQueryのクエリ保存の公開設定の説明です。
前章では、クエリの保存方法や公開先について説明しましたが、この章ではクエリ実行後のビューの保存について説明します。
ビューの保存はクエリの保存よりも、項目数が少なくシンプルな機能になっています。
データセットの選択は、枠内をクリックすることで候補のデータセット名が表示されます。暗記するなどして、手入力する必要がありません。
以上、BigQueryのビューの保存と保存先の説明です。
今回は、BigQueryのクエリの保存と公開先設定、ビューの保存について記事にしました。
本文にも書いた通り、クエリの実行結果を外部ファイル等で出力し保存した場合、後々、「どのような抽出条件で出力されたデータなのか」と、根拠が分からなくなってしまうこともあります。
特に、時間が経ったデータを見返した場合や、第3者としてデータを見た場合です。
社内でBigQueryを活用しているのであれば、クエリの保存についても、ルール決めをしておくほうが望ましいと思います。