今回は、PostgreSQLのバージョンを確認する方法を説明します。
PostgreSQLでSQLを実行する時にはpsqlというツールを使いますが、psqlでバージョン確認する命令文の記述によっては、psqlツール自体のバージョンが表示されてしまいます。
この記事では、正確にPostgreSQL本体のバージョンを確認する方法を、実画像を使って説明します。
早速、PostgreSQLのバージョンを確認する方法について説明しますが、まず、[PostgreSQL]と[psql]の関係性について、明確にしておきましょう。
PostgreSQLは、RDBMS、つまりデータベース本体で、psqlはPostgreSQLでSQLを実行するためのツールです。
psqlは、PostgreSQLに標準で付属するツールではありますが、データベース本体ではありません。イメージ図で説明すると下記のような関係性になります。
PostgreSQLのバージョン確認において、認知度の高いコマンド[psql –version]は文字通り、前節のイメージ図でいう『psql』のバージョンを確認するコマンドです。
通常、PostgreSQLとpsqlのバージョンは同一環境で使っている限り一致しますので、間違いではないとも言えるのですが、PostgreSQLとpsqlを別々にインストールしている環境などでは、必ずしも一致するとは限りません。
結論として、PostgreSQLのバージョン確認をする正確な方法ではないのです。
正確にPostgreSQLのバージョンを確認するためには、psqlでPostgreSQLに接続したあと、[select version();]クエリを実行します。
実行後、PostgreSQLのバージョンが表示されます。
[select version();]クエリの実行が、PostgreSQLのバージョンを確認する正確な方法です。
今回は、PostgreSQLのバージョン確認とPostgreSQLとpsqlの関係性について、記事にしました。
本文で書いた通り、[psql –version]を使った場合でも、ほとんどの環境では結果的に正しいバージョンが確認できますが、極論を言えば、スマホアプリのバージョンを確認するのにスマホ本体のバージョンを確認しているようなものです。(極論です)
PostgreSQLの正確なバージョン確認という点と、PostgreSQLとpsqlの関係性を理解するためにも、[select version();]で覚えておきましょう。