全国のレギュラーガソリン価格は、この夏から170円前後で推移してきました。その価格を支える補助金について、段階的に縮小する案が出ています。補助が減ると、ガソリン価格を押し上げる要因になります。 現在の価格と見直し案から、今後の給油代への影響を整理します。
ガソリン補助金は、政府が石油元売り・輸入事業者などを支援し、卸売価格を通じて店頭価格の上昇を抑える仕組みです。私たちは、給油時の価格が抑えられる形で支援を受けています。制度の公式説明
ガソリン値上げは決まった?補助金見直しの現在地
10月23日、首相は今後の支援のあり方について検討を指示しました。補助の見直しは、具体策を検討する段階に入っています。首相会見
その後、10月26日には、12月以降、補助の基準価格を170円から毎月5円程度引き上げる自民党の提言案が報じられました。この基準価格は、補助額を計算する際の目安です。時事通信の報道
現在も補助は続いており、10月29日〜11月4日のガソリンの支援単価は1L当たり52.4円です。この金額が事業者に支給され、卸売価格の上昇を抑えています。公式公表資料
直近のガソリン価格は170円前後で推移
全国のレギュラーガソリン価格は、10月26日の調査で1L当たり170.1円(前週比−0.1円)でした。7月27日から10月26日までの確認できた13回の調査では、最低169.8円、最高170.2円。最高と最低の差は0.4円でした。

出典:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」の公表値(公式資料・更新型/掲載データ)をもとに当サイト作成。全国レギュラー・税込、2026年7月27日〜10月26日の13観測。最大・最小の差は当サイト計算。10月26日分は公式資料から直接追加(10月29日確認)。
見直しの検討が始まった後の10月26日も、全国平均はこれまでの狭い範囲に収まっています。この170円前後という水準が、今後の価格変化を比較する出発点になります。過去の掲載データ・最新の公式公表値(更新型)
今後の見通しと月5円の意味
報道された「毎月5円程度」は、補助額を計算する基準価格の引き上げ案です。原油価格などが同じ条件なら、基準価格を上げるほど補助額が減り、店頭価格への押し下げが弱まります。
実際のガソリン価格には、原油の調達コストや為替の動きも重なります。調達コストが下がれば値上げ圧力を和らげ、上がれば負担をさらに押し上げる方向に働きます。
今後は、政府が決める開始時期・基準価格・支援方法が注目点です。制度の内容が固まったら、170円前後で推移してきた全国平均がどう動くかを見ることで、給油代の変化を捉えられます。
この記事の分析について
- 資料:資源エネルギー庁の公表資料、当サイトの既存掲載データ、首相会見、提言案に関する報道
- 対象:全国レギュラーガソリンの税込現金価格、2026年7月27日〜10月26日の13観測
- 計算:確認できた観測値の最高170.2円−最低169.8円=0.4円。公表価格を用いた当サイトの計算
- 集計範囲:掲載済みの12観測と、10月26日の公式公表値1観測を使用。未掲載日の補間は行わず、見直し検討前後の価格水準を比較の基準として整理。