ガソリン価格は月に何回調査される? 調査日から月平均を読み解く

ガソリンの月平均を作る調査日は、月によって3回、4回、5回と変わります。価格を足して何回で割ったのか。その中身をたどると、月平均だけでは見えにくい値動きが見えてきます。

沖縄の2023年9月は、その一例です。月平均は8月より2.75円高くなりました。一方、9月の初回調査から最終調査まででは3.6円下がっています。両方の数字を、実際の調査日から読んでみましょう。

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月平均を作るのは3〜5回の調査価格

ここで扱う月平均は、資源エネルギー庁「石油製品価格調査」のレギュラーガソリン価格から当サイトが計算したものです。調査日ごとに公表された沖縄県の平均価格を、月単位でもう一度平均しています。

月平均 = その月の調査価格の合計 ÷ 調査回数

2016年11月〜2026年9月の119か月を集計すると、4回の月が84か月で最も多く、5回が29か月、3回が6か月でした。全国と沖縄の調査日は、この期間では一致しています。

4回の月が119か月中84か月

月ごとの調査回数|2016年11月〜2026年9月

月ごとの調査回数の分布119か月のうち3回は6か月、4回は84か月、5回は29か月。2016年11月から2026年9月の全国と沖縄の調査日数は同じ。3回6か月4回84か月5回29か月

出典:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」。取得済みの全国・沖縄のデータから当サイト集計。対象119か月、各地域499調査日。

4回の月なら、1回の価格が平均の4分の1を占めます。3回なら3分の1、5回なら5分の1です。平均の中身を確かめるには、回数とともに、どの日にどの価格が記録されたかを見るのが近道です。

月平均は上昇しても調査価格は下がる

沖縄の2023年8月と9月は、どちらも調査が4回あります。次の図では、実際に調査された日の価格を点で、各月の単純平均を破線で示しました。横軸の日付の間隔は、実際の日数に合わせています。

8月は上がり、9月は高い水準から下がった

沖縄県・レギュラー・税込|点:調査日の価格 破線:月平均

2023年8月の沖縄県レギュラー価格2023-08-07: 182.5円、2023-08-14: 187.2円、2023-08-21: 188.1円、2023-08-28: 189.0円。調査日の単純平均は186.70円。2023年8月円/L182184186188190192182.57日187.214日188.121日189.028日破線:月平均 186.70円/L2023年9月の沖縄県レギュラー価格2023-09-04: 190.9円、2023-09-11: 191.2円、2023-09-19: 188.4円、2023-09-25: 187.3円。調査日の単純平均は189.45円。2023年9月円/L182184186188190192190.94日191.211日188.419日187.325日破線:月平均 189.45円/L

出典:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」。月平均は当サイト計算。点は県平均の公表値、破線は各月4回の単純平均。調査日の間の価格は推定していません。

8月は7日の182.5円から28日の189.0円へと上がり、月平均は186.70円でした。9月は4日に190.9円、11日に191.2円を記録した後、19日に188.4円、25日に187.3円へ下がっています。

9月の4回を平均すると、次のようになります。

(190.9 + 191.2 + 188.4 + 187.3)÷ 4
= 189.45円/L

8月の平均186.70円と比べれば、9月は2.75円高い水準です。9月は後半に下がったものの、前半に190円台の価格が入り、4回をまとめた平均を押し上げています。

一方、9月4日から25日までの変化を知りたいなら、187.3円から190.9円を引いて、3.6円の下落と読み取れます。月平均はその月をまとめた水準を示し、調査日の点は価格が動いた順序を伝えます。両月の回数は同じ4回なので、この例では回数の違いよりも、価格の並び方が読みどころです。

気になる月は調査日に戻って読む

月平均は、細かな上下をならし、数か月、数年にわたる価格水準の推移を追うときに役立ちます。そのうえで、大きく動いた月や実感とずれる月があったら、まず調査回数と日付を確認し、初回から最終までの価格を並べてみます。

2023年9月なら、月平均189.45円に加えて、「4・11・19・25日の4回」「最終調査は187.3円」と添えるだけでも、後半の下落まで伝わります。給油時に払った金額を振り返るときには、自分が給油した日や店舗、購入量も重ねると、月平均との距離を具体的に考えられます。

平均で全体をつかみ、調査日で動きを確かめる。この順に読むと、月ごとの比較と、その月に起きた変化を一緒に捉えられます。

地域ごとの価格水準を追うには、都道府県別のガソリン価格へ。沖縄の値動きの特徴は、価格が変わる回数と変化幅の分析で詳しく見ています。

この記事の分析について

出典・価格の定義:資源エネルギー庁「石油製品価格調査」の給油所小売価格。レギュラーガソリン、税込・現金小売価格、単位は円/L。調査日ごとに公表された全国・沖縄県の平均価格を使用しました。

対象期間:取得済みデータの2016年10月24日〜2026年10月19日から、取得期間の両端に当たる2016年10月と2026年10月を除き、2016年11月〜2026年9月の119か月を集計しました。各地域499調査日、計998行です。対象データ内の価格欠測と日付・地域キーの重複は0件でした。予定調査日との全照合は行っておらず、3回の月になった理由は未確認です。

計算方法:月平均は各月の調査価格の合計を調査回数で割る単純平均で、当サイトが算出しました。全国と沖縄はそれぞれ独立して計算し、分布図は両者で一致した回数を一つにまとめています。月平均の前月差は当月平均から前月平均を引き、月内の変化は最終調査価格から初回調査価格を引いています。差は表示用に丸める前の値で計算しました。

観測日の扱い:平均では各調査日を等しい重みで扱い、調査間隔の日数や購入量による重み付けはしていません。調査のない日の補間や据え置きによる日次推定も行っていません。この記事の「初回」「最終」は月内の実際の調査日を指します。家計の購入額や全暦日の平均を求めるには、それぞれ購入記録や日次データが必要になります。

検証:使用した2地域の抽出CSVと保存原本の既存照合で、本記事の対象998行の価格一致を確認済みです。月別集計は小数の誤差を避ける独立した計算で照合しました。この記事は取得済みデータによる期間固定の分析です。分析・原稿作成日:2026年10月29日。

この記事を書いた人

沖縄の公的データをもとに、人口や観光、暮らしの変化を分析しています。グラフと解説で、地域の姿をわかりやすく伝えます。

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